ご自身の歯が全て揃っていて何でも噛める、ということに越したことはありません。
それでも、むし歯や歯周病、また噛み合わせの問題などにより、歯を抜くことが避けられないケースはあります。
歯を失った時、大切なことは、その後どう治療するかです。
今の医療では選択肢は3つ、
・入れ歯
・ブリッジ
・インプラント
となります。
例えば、金属のブリッジを装着した場合、10年後に残っている確率は31.9%という研究もあり、約7割のブリッジには何らかの問題が生じてしまうことを意味します。
入れ歯も、最初は歯1本分の入れ歯だったとしても、針金がかかる歯はダメージを受けやすいため歯う失う原因となっています。その結果、次第に数本分の大きな部分入れ歯となり、最終的には総入れ歯となるケースも少なくありません。
これらはいずれも、噛んだ際にかかる大きな力に対して、少ない本数の歯で支えようとすることが原因です。
これらの問題を解決できる唯一の治療方法がインプラントです。
隣の歯を犠牲にすることなく、歯根で歯を支えることで、しっかり噛むこともでき、もともとの歯とほぼ同じ力で噛むことが可能です。
日々の暮らしの中で食事は、ただ栄養を摂取するという目的以外にも、家族や友人とのコミュニケーションなど、幸せを支える活動です。
いつまでもしっかり噛めるお口の機能を維持するためにも、歯を失った場合は最適な治療方法を歯科医師と相談することが大切です。
宇治山田歯科医院
院長 片山昇(ヨーロッパインプラント学会認定医)
参考)
青山貴則, et al. “臼歯部修復物の生存期間に関連する要因.” 口腔衛生学会雑誌 58.1 (2008): 16-24.
厚生労働省 e-ヘルスネット 歯の喪失の原因